はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

平和を伝える

 長崎に来ました。被爆者の方に生徒を縁の地に案内していただきました。その方が何度もおっしゃっていたことは平和を学ぶのは一回きりのことではなく、何度も繰り返さなくてはならない。何十年経っても何度でも繰り返さねばならないというのです。そして、そのことを伝えるのが自分の役目だとおっしゃっていました。

 浦上天主堂の崩壊した塔の跡が爆風の凄まじさを物語ります。でも、それはあくまでものでしかない。そのものにどのような意味を感じるのか何を見出すのかはあくまで私達の心の持ちようの問題なのです。

 古希を過ぎても平和を伝えることに熱心でいらっしゃる語り部の方には感服します。放射能の後遺症がいつ現れるかという恐怖は去らないともおっしゃっていました。私も後生に何かを伝える仕事をしていますが、いかほどの覚悟でそれを行っているのかといえばかなり怪しい。改めて自分の仕事への志を試されている感じがしました。