はてなの毎日

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ポルトガル語由来

 先日、とあるポルトガル料理店で食事をしました。日本人向けにアレンジしてあったのかもしれませんが、たいへんおいしくいただきました。鶏肉の料理でした。魚料理もたくさんあり、海洋国であることがよく分かりました。

 店内にポルトガルを紹介するいくつかの掲示や装飾がありました。その中で印象的だったのがポルトガル語由来の外来語です。カステラやカルタなどは知っていたのですが、「おんぶ」「ひりょうず(がんもどきのこと)」「たんと(たくさんの意味の方言)」などが外来語であったとは知りませんでした。中世の日本になかったものが大量に取り込まれ、それが言葉として残ったものといえます。

 取り入れられたものが時間をかけて和風化していくのは日本の文化史上の特徴の一つです。「さらさ」など現在のポルトガルでは消滅してしまった古語が、日本で残っているというのも興味深いことです。

 一方でポルトガル語になった日本語はというと、ポルトガル本国では少数だと思いますが、日本から多くの移民があったブラジルでは数多くの日本語由来ポルトガル語があるとのことです。大航海時代の交流は様々な痕跡を残していることになります。