はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

場面把握

 小説の場面を理解させるためにいつも演劇や映画を例に挙げています。

 時間や場所が変わることを印象づけるために、舞台や映像は意図的な切り替えを行います。舞台の場合は照明やセットを変えて、時空の変化を伝えます。映像でも多くの場合、そこがどこであるかが分かるような手掛かりを映し出します。小説の場合はそれを読者が読み取らなくてはなりません。

 場面の切り替わりは人物の立場や心理に変化が起きるきっかけです。それを逃さずに読むことが小説を楽しむための大切なスキルであることを意識させることが、国語科の目的の一つです。

 空気を読むことに熱心な日本人にこの作業は本来容易なはずです。要は文字だけの情報から表現された世界をどれだけ再構築できるのか、その力を身につけさせることが私の仕事ということになるわけです。

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