はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

卒業

 学校には卒業という区切りがあります。業を卒えるということは、実は矛盾に富んだ言葉で、学業には決して終わりはないし、終わってはいけない。卒業とはその学校を離れるけじめに過ぎません。

 ただ、仲間と離れること、師と別れ別の環境で学ぶことになるという事実は人生にとっては変化の時と言うことができます。私たちは絶え間なく連続してゆく時間に人為的な区切れを作り、自らの立ち位置を確認しようとするのです。

 卒業という区切れを子どもの頃は他から与えられ、与えられない年齢になると自ら創出するのが私たちの生き方なのでしょう。この季節は様々な卒業風景があります。私もまた目には見えない卒業式を開催して自分の位置を確かめ、別の自分になることを目指したいと思います。