はてなの毎日

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教育の範囲

 教員の仕事が過労死レベルを超えているというのはよく聞く話です。現場の立場でも確かにそれは当てはまることもあり、深刻な問題と受け止めています。

 教員の多忙は職掌が複雑多岐であることに起因します。教科の指導の他に生活指導、様々な事務的な仕事に加えて部活動顧問としての活動もあり、そのほかの雑務も不定期かつ突発的に発生します。教員は教科の活動に専念すべきだと思うのですがまったく遠い理想になっています。

 生活指導の専門家や事務職員の増加はもっとも簡単に実現可能な方策のように思います。ただ、教育に限らない予算削減の世相にあって人的投資は後回しにされがちです。

 効率化が進んでいないとの指摘もあります。確かに教育界は他の産業と比べると効率化が遅れているかもしれません。ただ、相手が子どもである限り、単に効率化といっても限度があります。大抵は切り捨てられない問題ばかりだからです。

 この問題は常に同様の議論になり、方策が見つからず判断停止で終わるという流れになっています。せめて、自らの周りだけでも職場改善ができるように考えていきたいと考えています。