はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

間隔をおいた風景

 私達教員は夏に合宿の引率をすることが多くあります。所属している部署にもよるのですが、だいたい合宿の場所は決まっていて定期的にそしてほぼ同じ時期に同じ場所を訪れることになります。すると不思議なことに自分の年齢は上がっていくのに引率している生徒はほぼ同じ歳、ほとんど変わらない風景は実は少しずつ変化している。宿のご主人や女将さんや従業員の方々も少しずつ年齢に応じた姿になっていらっしゃる。当たり前ではあるのですがなんとも不思議な感覚に包まれるのです。

 アルバムをめくりながら、そのアルバムの中に住んでもいるという二重の括弧づきの世界というか、コマ送りの画像の中に取り込まれた間隔というのか。そういう思いを持つのです。

 でも、これは考えてみればどのような世界にでもあることで私達の日常は常にコマ送りの現実の中にある。その感覚の長短によってそれを意識するか否かの違いに過ぎないのかもしれません。 教員の場合、合宿引率などの行事を通してそのことを端的に感じる機会があるということにすぎないのかもしれません。