はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

アドリブで話す

 アドリブで何かをするというのはちょっと難しいことです。先日、生徒に3分のスピーチをさせたところ、大半の生徒は半ばくらいで止まってしまいました。彼らに共通するのは予め用意した原稿を読み上げるか、記憶してきたことを再現していることです。

 スピーチはコミュニケーションの一つの形態であって、そこには相手がいます。原則として聴衆からは即時の返事はないにしても、必ず相手が存在することを忘れてはなりません。スピーチが形として成り立つには、原稿の完成度よりもある意味で、伝えたい気持ちが表現できたかにかかっているのです。

 目を見て話すとか、声の届く範囲を意識するとか、聴衆の反応を確かめるとか。そういうことが実はとても大事なことを何度となく確認しながら、スピーチ体験をさせ続けていく必要がありそうです。