はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

次なる目標

 受験を終えた生徒には乗り越えなければならないものがあります。次の目標を設定させることです。

 入学試験に合格することは大変な努力が必要です。それを果たした生徒にとって得られる達成感はとても大きい。しかし、その達成感が場合によっては無力感に直結してしまいます。やるべきことはやったという思いが停滞を生み出します。

 生徒である以上、学びを続けなくてはなりません。それは学習の目的がどこかの学校に合格することではないからです。でも、入学試験合格のようなはっきりとした目標は中々イメージしにくい。テストの順位、偏差値なども結局その場の到達点を計るだけのものであり、目標とすべき魅力に乏しいものです。

 次の目標を考えさせることは親や教員ができる最良のアシストなのです。例えば、なりたい職業のイメージを膨らませるためのきっかけを提供することがあります。身近なところから様々な世界で活躍する人の姿を意識させるのもいいでしょう。少なくとも自分自身の社会人としてのあり方を話すことはできます。

 企業や各種団体が主催する生徒向けのセミナーや体験講座への参加も生徒の視野を広げます。勉強することが自らの未来を創ることにつながっていると実感させたなら、新たな目標は容易に生まれてくるはずです。