はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

文字が読めること

 識字率が低い国の人々が毎日どんな生活をしているのかはかなり関心があります。字が読めないことの生活に及ぼす影響はどの程度なのか。知りたいもののが分からない、言いたいことが伝えられないという思いがどのようなものなのか。私は想像するしかありません。

 遠い国の話かと思っていたのですが、実は異邦人のみの問題ではありません。事故や病気で突然言葉を失ったときも同じように言葉のない生活が始まります。言葉は論理的な思考を支えるものであり、それが基になって様々な発見があります。その肝心な部分を司る言葉の能力がいかに大切かを知るのです。身近に突然字が読めなくなった人を目にすると文字が読めることの意味を考えざるを得ません。

 当たり前のことが実はかなり高度な能力に支えられていたこを知るとき、私たちはその恩恵に感謝せざるを得ません。