はてなの毎日

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音楽の未来

 グラミー賞の中継番組で聞いた興味深い話を記しておきます。ノミネートが4から8に変更になったのはレコード業界の思惑もあるが、それよりジャンルが多様化して4に絞り込むのが難しくなったことが原因であるというものです。

 楽曲の種類が多様化し、いままでの区分に所属しない、もしくは複数に当てはまってしまうものがあるというのです。ただそれが直ちに音楽性の発展には結びついてはいないようで、傑出した作品がなかったという評もありました。

 一方でいわゆる生歌生演奏に拘ることで個性を出そうとする動きもあるとか。最近はほとんどの曲が何らかの形でコンピューターの助けを得て作られており、中には作曲や編曲をAIに任せているアーティストも出てきていると聞いたことがあります。そこまでではなくとも制作や演奏に機械的な支援を受けるのが当然になっている昨今、全くの手作りの楽曲はむしろ貴重であることになるのだそうです。

 音楽は数学との親和性が高いと聞いたことがあります。ならばコンピューターの入り込みやすい分野ということになります。作曲という行為の将来を考えるのはなかなか興味深い未来予測です。