はてなの毎日

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国語からの連携

 国語教育はすべての思考の土台という認識はいつもあります。思考の根源であり道具でもある母語はすべての基礎にあるものです。それは分かりながらも具体的に何をすればいいのかが分からずにいる。

 教育界が進みつつある実用的な国語能力の方面は、これを意識しているのでしょう。ただ実用的文章を情報処理するという方面に傾き過ぎた方針はむしろ国語力を低下させます。文学作品や高度な内容の評論を読み解く力こそ今後のAI時代に必要な能力であり、単純な情報処理は機械に代替されてしまう分野でしょう。

 高度な思考に結びつく国語教育を目指すには何をすればよいのか。私のような教員は実践可能な立場にありますので、仲間とともに探っていこうと考えてみます。とりあえずはその都度教育的効果を想定してみようとしています。与えられたマニュアルを批判的にとらえてみます。

 国語科から他教科への連携を申し出ることもやってみます。社会科などの親和性の高い科目は達成しやすいのですが、数学や理科などの科目は論理性の観点から言語教育とリンクできます。なんとなく考えていたものを明確化することで、国語の力を補助能力として高度な数学の問題が解けるようになればと考えるのです。

 日々の業務に忙殺されて志が折れることが多いのが私の反省点です。しかし、もう後戻りはできない。そういう危機感を持っているのです。