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天平2年梅花の宴

 新元号の令和は万葉集を典拠とするとの発表がありました。とはいえ和歌ではなく、題詞からの引用です。天平2年(730)の正月に大宰府で行われた大宰帥大伴旅人を主人とするいわゆる梅花の宴の歌の序文にあたる部分なのです。

 万葉時代は大陸文化を積極的に取り入れていた時代であり、大宰府は朝廷の出先機関として国際交流の前進基地でした。元号の由来となった部分も元を尋ねるならば中国の古典籍にならった部分といえます。

 ただそれにしても元号の由来を国書に求めた態度は大きな方針転換であり、新たな展開の前例となる可能性が高いです。新元号をどのように読み取るのかそれにも様々な立場からの見方があるでしょう。国の在り方を考える機会になればそれでいいと思います。