はてなの毎日

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令のこだわり

 令和という元号まであと二日となりました。万葉集に由来するという令和は「令」の字の解釈をめぐって様々な議論を巻き起こしたようですが、多くの人は「令嬢の令です」と言えば納得してしまうようです。「令息」の方はめったに出ませんが。

 もう一つよく言われているのが令の字形です。明朝体では令の最後の画が垂直になりますが、教科書体や楷書体では斜めになり、カタカナのマのような形になります。これは筆写による字体のバリエーションとして認められているものであり、同じ文字なのです。このことは「葛」などにも見られます。中には別字と考えている方もいますが。

 しかし、固有名詞となると話は別のようです。かつて「令」を含む漢字の名前の生徒がいて、保護者あてに手紙を書いたとき、娘の名前の最後の一画はぜひとも垂直に書いてほしいとの注文がありました。そこにはいろいろな思いがあると察しましたので以降は気を付けるようにしました。

 元号の「令和」はコンピュータのゴチック体や、明朝体で表示されることが多くなりそうですのでまっすぐ真下に書くのが標準になりそうです。