はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

最後の一日

 平成という元号の最後の一日です。この30年あまりのすべてを生きたことになるのです。この期間を様々に語る人がいますが、私にとっては世間の価値観と自分のそれとの齟齬に悩まされて続けてきた日々ということができます。

 努力すれば夢に近づくとか、地味ながらも続けることに意味がある。といった私の好きな考え方を、平成の社会はことごとく否定してきました。努力が報われず能力が評価されにくい時代、積み重ねよりも要領の良さが評価されてしまう時代、先輩を素直に敬えずに、すぐに効率とか生産性という言葉で覆いつくす時代、物を自分で考えずに過去のデータに判断をゆだねてしまう時代、失敗を寛容できない時代、そしてそれらを批判することを忘れてしまった時代・・・。

 もちろんすべてが悪いことばかりではありませんでした。様々な人と出会い。いろいろなことを経験し、その中に幸せを見出すこともありました。しかし、全般的に見るとデクレッシェンドな流れにある今の流れを実感せざるをえない。

 改元というきっかけを今の流れを見直すきっかけにしていこうと思っているのです。自分に残された時間は少ない。いいと思うことはやっていくしかありません。