はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

認められている安心感

 教育の効果を発動するためには何よりも認められているという安心感を提供できるかどうかにあると常々思っています。私たちは自己肯定をしにくい環境にあまりにもつかりすぎているために、他人とのコミュニケーションに全幅の信頼を置くことできません。それでは教育もうまくいかない。

 教育現場では新しい何かを伝えたり、社会のルールやモラルを自覚させたりすることが行われます。それは昨日とは異なる自分を作ることということになります。こうした変化は過度の危機感の中では生まれにくい。自分が変わってもいいと思う余裕が出てきたときに初めて変わることができるはずです。

 だから、教えることに関して強制的なものはうまくいかない。教えられる側が情報・知識や知恵を受け入れる意味を感じ、それを血肉化することにためらいがないようにしなくてはならないのです。そのためにも私はあなたの可能性を認めているということを何より優先的に伝えなくてはならない。教員の仕事の大前提はそこにあるのです。