同じものを見ているのか
私たちは同じものを目の前にしても同じように見えているのかは分かりません。むしろ見ていないと考えるべきなのかもしれません。
同じように行動することを強要する場合、しばしばそれができない人がいることに気づきます。どうしてそんなこともできないのかと考えることもあります。ときには不機嫌になって叱責することもあります。
でも、果たして同じように行動することは当たり前なのだろうか。誰でも当然のごとくできることなのだろうかと考え直してみることは大事なのです。実は自分と同じ世界を受容しているとは限らない。むしろ見ていないのかもしれないと疑うべきなのです。
世界が誰にとっても同様にあるというのは楽観論に属することなのでしょう。面倒でも見えている世界をすり合わせ確認することが大切なのです。