はてなの毎日

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古文の音読

 古文を教えていて最近つくづく思うのは中学生にとって古文は外国語なのだということです。そうである以上、音読は欠かせないと痛感しています。

 文法を教えるとき、どうしても要の部分で語感が求められることがあります。たとえば「書く」に「ず」をつなげると「書かず」になりますが、それが「書きず」「書けず」ではないと識別することには言語の自然性に対する認識によるのです。その感覚は古文との親和性に基づきます。

 「ありがたかりけり」「なせばなるなさねばならぬ」などの言い回しはやはり耳で覚えていないと判断基準として機能しません。この目的ではやはり古文をどれだけ聞いたかが重要です。

 自分で古文を読むこと、それを楽しめる工夫をしなくてはならないと考えています。