はてなの毎日

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精神論でもいい

 学習成績に遺伝的な才能がもたらす影響はやはり大きいそうです。生物学のような統計的なレベルでいうならばその差は歴然としており、誰もが努力をすれば等しく高次元に達することができると考えるのは幻想だというのです。

 そのような事実があることは承知の上で、私はやはり為せば成るの精神を大切にしたいと思います。この人物のもつ潜在的キャパシティーはこれくらいだから、始めから高所に至ることは期待しないという立場にはどうしても立ちたくない。人によって到達の速度は異なっても努力を続ければ次の段階が見えてくると考えたいのです。

 教育の現場に立つものがもつおそらく幻想はそこにあります。最近は同僚の中にも潜在的能力をいうものが出てきていますが、教師というものは全体的に教育の効果というものを信じているものです。それがうまくいかないことを悩むことはあっても教育そのものが無駄だとは思わない。

 非科学的だとか精神論だといわれても私は教育の効果を信じていたい。そういう甘い面があるのです。