はてなの毎日

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スポーツは言葉の戦いでもある

 ラグビー日本代表がワールドカップで決勝トーナメントまで進出できた要因は、スクラムで組負けず、時に強豪チームに勝っていたからだといわれています。スクラムから始まることが多いラグビーにとってフォワードが果たす役割は大きいのです。

 今回、日本チームは体格差にハンディがあっても負けないスクラムの組み方を徹底的に練習して大会に臨んだそうです。猛練習と選手間のコミュニケーションを大事にしたのだとか。ただ、このスクラムを組んでいた選手たちの国籍はさまざまで、コミュニケーションと一口に言っても容易ではなかったようです。恐らく英語で指示を出したのだろうと考えていましたが、最近の特集番組でそうではなかったことが分かりました。スクラムコーチは日本語で指示を出していたのです。

 スクラムの中でそれぞれの選手がどのような役割を果たすか。どのように力を加えるのかといった詳細な指示は日本語で行ったとのことです。特に相手の距離感を表す間合いや、力の加減を表す塩梅は英語で表現できないニュアンスを伝えるのに不可欠だったということ。

 するとラグビーもまた言葉のスポーツであったことになります。このことはサッカーについてもいわれています。スポーツは文化を背負って戦われるもののようです。