はてなの毎日

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作文指導のために

 読解力の低下が国際的学力試験で明らかになったということがニュースになりました。どれだけ意味のある試験なのか疑問もあるのですが国際比較というのに役人は敏感らしく、過去の教育改革もこの試験での成績不振がきっかけになりました。私は作文指導に解決の糸口があると考えています。

 書くことと読むことは表裏一体の行為です。文章の書き方が分かれば読み方も身につきます。読解の授業は伝統的にありますが、その効果はなかなか表れないと言われます。読み方を覚えるには文章を書くことを教える方が近道だと思うのです。

 ただ、いまのままの教育環境で作文を指導しても効果は出ません。教室規模は20人以下に抑えなくてはほとんど効果は出ないでしょう。できればもっと少ない方がよいのです。

 人数だけでなく教え方も変えなくてはなりません。自由に思うことを書くというやり方はやめるべきです。目的に応じた文章の型をしっかりと教え、接続詞や助詞の使い方を実践的に繰り返し教えることが大事なのです。作文の提出はデジタルでも原稿用紙に書かせるのでもいいのですが、できるだけ書かせる回数を増やすことが大事です。

 作文指導ができるように教員の技能も磨く必要があります。そういう積み重ねが現状を変えるきっかけになるのです。