はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

書籍・雑誌

文車日記

田辺聖子さんが逝去されました。心よりご冥福をお祈りします。田辺さんの小説やエッセイはかなり読んだ方だと思います。その中でもっとも感謝しているのは『文車日記』という古典入門書というべきエッセイ集です。 古典作品のハイライトを点描したものでその…

付録の万年筆

商品の紹介や比較の記事を中心としたDIMEという雑誌に万年筆の付録がついています。開封してみると意外にもしっかりとした作りでデザインもよく800円弱の雑誌付録とは思えません。中国製の万年筆とよく似ているので、恐らくはそれではないかと思います。欧…

坑夫の描いた近代の礎

学生時代の恩師、田中直樹先生から御恵投いただいた『山本作兵衛と日本の近代』(弦書房)を読んで、炭坑の短くもダイナミックな歴史に深く感動しました。山本作兵衛は自ら坑夫として坑道を手掘りで掘削していた労働者であり、その様子を絵画と説明のコメン…

遠藤周作『侍』展

昨日、町田市民文学館ことばらんどで開催中の遠藤周作『侍』展を観てきました。遠藤周作は25年以上町田市玉川学園に住んでいたこともあり、同館での特別展の対象となったのです。 展示内容は周作の少年時代の作品から、その後の様々な作品の草稿や関連文献の…

政治の見方

塩野七生さんのエッセイを読んでいます。ローマの歴史などの著作で有名な方ですが、彼女が語る現代の政治はとてもユニークです。民主党政権下の決められない政治を衆愚政治に例えたり、その打開策を古代ローマの歴史に求めたりといった具合です。他の誰かが…

場所の持つ影響力

直木賞作品の「ホテルローヤル」を読み終えました。感想は別のブログに書きますが、なかなか面白かったです。ラブホテルといういろいろな意味で境界上にある場所で繰り広げられる人間模様の点描といった感じがしました。 ある場所にいきかう人々の姿を描く…

週刊誌の吊り広告をなんとかして

週刊誌が売れないのでしょうか。最近、電車の吊り広告が少々過激になっている気がします。週刊誌を買うのは自由ですし、どんな内容でも違法でない限り許されるはずです。でも、読む自由があるなら、読まない自由もあるはずでしょう。 電車の吊り広告は嫌でも…