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卓球がつなぐ世界

 中国広州で行われている世界選手権団体戦は女子がイタリア・チェコ・オランダに続いて強敵韓国にも勝利し、1次予選を突破しました。決勝はトーナメント方式になるとのことです。テレビ東京系が試合を中継しています。昨日はオランダとの勝負をテレビ観戦しました。エース福原愛選手は童顔で小柄ながら、闘志と集中力はすばらしいものがありますし、平野早矢香選手の爆発的攻撃力、福岡春菜選手の多彩な攻撃など選手に個性があって面白く感じました。
 さて、オランダチームとして登場した選手のうち、2名は中国からの帰化選手、1名はロシアからの帰化選手ということでした。スポーツの世界では国際化は日常生活のレベルを超えており、ある意味で今後の世界のあり方を予測させるものです。日本民族が圧倒多数を占めている日本国ではこの感覚がいまひとつピンと来ないところもあるのは事実です。ただ、今後日本の国土以外の地で生まれた日本人が増えていくのは確実でしょう。ちなみに日本男子チームの吉田海偉選手や韓陽選手は中国からの帰化選手です。
 卓球はかつて外交関係が途絶していた米中外交を再開するきっかけになりました。体制を越え、イデオロギーを越えて人々が交流するのがスポーツの大きな役割といえます。また種目によって交流できる国が変わるところもよい点です。政治や経済問題では自ずと関係を持つ国や地域は限定されますが、野球ではアメリカを中心に、サッカーは欧州や南米を、そして卓球では中国などのアジアを中心に交流の輪を持つことができるのです。その意味でいろいろなスポーツの競技者をもつということは大切なことだと考えます。卓球には卓球なりの窓口があるとことになります。
 もっともスポーツにかような競技以外の話を持ち込むこと自体、本質的なことではないのかもしれません。一定のルールのもとに力や技を競い合い、敵味方、国・地域に限らずすばらしい選手に声援を送ることこそ、スポーツのよさなのでしょう。