はてなの毎日

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コンビニで声を出そう

 最近、コンビニの店主が書いたエッセイを読みました。そこにはコンビニの客がいかに無作法で非常識であるのかが数多くの例とともに書かれていました。
 最近のコンビニではマニュアル通りですが店員がいろいろと話しかけてきます。そのあまりにも紋切りがたの接客のために、自動販売機の音声ガイドかと錯覚してしまいそうになります。だからでしょうか、客側はだんだん無口になり、仕事がちょっと遅れただけで、機械をたたくかのように露骨に怒声を上げます。コンビニ店員は人格として認められない事態に至っています。
 コンビニのマナーを向上するにはまずは店員のマニュアル通りの接客をやめて、自分の判断で声をかけることにあると考えます。また、客も店員に声をかけることが必要です。ありがとうとかご苦労様とかの一言があれば、店員も労働の意欲を高めるはずです。
 かつての商店街には売り買いの行為に様々なコミュニケーションが付帯していました。コンビニはそれらを削ぎ落としてコンビニエンスな点ばかりを追求してきたのです。だから、現状は当然予測されることだったはずです。
 しかし、商店街のシャッターが閉まりっぱなしになってしまったいま、コンビニがその役目をはたさなければなりません。実はコミュニケーションに飢えている現代人のオアシスになるためには。