はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

町田市立国際版画美術館の小野忠重展

町田市立国際版画美術館の小野忠重展
 町田市原町田の芹ヶ谷公園内にある国際版画美術館で開催中の小野忠重展を観て来ました。戦前、プロレタリア運動に影響された時代の作品は陰鬱で、やや童話的なタッチの中に労働者の辛苦の様が描かれていました。立ち並ぶ煙突やタンク、その前にうごめく労働者たちといったその時代の象徴的な風景がありました。
 戦後になると、黒い紙に陰刻の版木を重ねていくという独特な手法を確立して表現力が広がります。町の光景や人々の有り様を題材にし続けたことからまるでアルバムを見るかのように展覧会場を巡ることができました。
 この展示は11月23日までです。
 芹ヶ谷公園にも多くの家族連れなどが集い、連休最終日を楽しんでいました。