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町田市のゴミ削減計画

 昨日、新聞の折込の候補王で町田市環境資源部がゴミ処理を40%削減する計画を発表しました。これによると2009年に町田市が処理したごみは年間99,000トンでしたが、これを2020年度までに60,000トンにするというのです。
 削減の目標として、
 1、発生・排出の抑制
 2、資源化率の向上
 3、生ごみの資源化
 4、プラスチックごみの資源化
 5、温室効果ガスの削減
があげられています。
 また基本的な施策としては、
 1、家庭から出る生ごみの100%資源化の推進
   家庭用生ごみ処理機、集合住宅での大型生ごみ処理機
   自家処理モデル地域での実施、市民農園利用者への普及
    
   つまり、生ごみについては自分で出したごみは自分で処理せよという考え方です。

 2、プラスチックごみの減量・資源化の推進
   過剰包装の抑制、マイバックの普及
   包装容器の分別収集、圧縮梱包
   その他のプラスチックごみの資源化ルートの拡充

   プラスチックごみは資源化の過程で有害物質が発生することが課題であること。
   分別・資源化も他の自治体と比較して遅れを取っていること。
   などがあげられています。

 こうした議論の背景に町田市の清掃工場の老朽化があることが述べられています。つまり急増した人口に施設が対処できなくなっているだけではなく、設備自体が老朽化し機能不全を起こしつつあるというのです。
 この広報は市民に問題意識を喚起することを目的に行ったものと考えられますが、各自がごみ処理をおこなうという方式の実践はきわめて難しいとおもいます。多くの市民が十分なごみ処理を行う土地を持たない実情では、処理したごみを肥料にしたところで、その使い道がイメージできません。
 市民農園の利用そのものの普及やごみ処理機の購入への補助、肥料の買取などの思い切った方法がなければ普及は難しいのではないでしょうか。
 ただ、深刻な問題であることは認識できました。ごみを出さない工夫だけはしていきたいと思います。