ハマナデシコの奇跡

　ロンドンの「なでしこ」は躍進を続けていますが、これは植物のナデシコの話です。先の東日本大震災の大津波の被害で岩手県内では絶滅したと見られていたハマナデシコが実は生存していたことが分かったようです。
　ハマナデシコは海岸の砂地に自生する植物で、花はナデシコと桜をあわせたような形状ですが、色は薄紫で、本州の主に太平洋側の沿岸と沖縄、中国に分布するらしいです。岩手県はその北限地でしたが、この度の震災で沿岸部が侵食されたため、絶望視されていました。
　ところが、陸前高田市でこのほど地中に残っていたと思われる株から発芽し花をつけているのが発見されたようです。生物の力強さを知る大切なエピソードといえます。