はてなの毎日

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若返り

 新聞やインターネット上にはしばしば若返りをもたらす薬やサプリメントの広告が並びます。最近のネット広告は、メールやブログに書かれている内容に応じてその種類を変えるというのですから、私が中高年で老けていることが見透かされているのかもしれません。

 広告の内容はとても○○には見えないというものが、写真付きなどで紹介されているものが多いようです。それほど見た目を気にしている人が多く、自分の老いに素直につき合えないという現実があるに相違ありません。高齢化社会の中にあって、労働年齢は高くならざるを得ません。いつまでも若くありたいという気持ちは、単に外見上の問題にとどまらず、心身ともにふけてはいられないという切迫した危機感もあることは事実です。

 ただ、どんなに若返りを図っても昔のような活力は残念ながら期待できない。ついてしまった皺は消せるものではありません。結局は高齢になってもそれが持ち味となるような生きかた、生活様式を追求する以外にはないようです。

 かつて40歳以上をすべて中高年とひとくくりにしていた若い頃を思うと、人生にはそれぞれの段階に達しなければ理解できないことがあるものだと痛感するのです。