はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

一緒に跳んでる

  オリンピックの女子フィギュアスケート浅田真央選手はショートプログラムの痛恨のミスが響いてフリーの最高の演技をしてもメダルには及びませんでした。結果は残念ながら、多くの人に感動を与えた事実は何ものにも変え難いものがあります。
  どこかのCMでフィギュア選手と同化して自らトリプルジャンプをしているかのように体感し、その妄想を映像として見せるというものがありました。選手との一体化というのはスポーツ観戦の特徴であり、面白さでもあります。感情移入を超えて、身体移入とでもいうべき現象が起きるのです。
  そういったことが繰り返されるうちに、いつしか自分のリアルな身体さえ分からなくなることがあるのは不思議です。「私ならあんな失敗はしない」などと言い放ってしまうのです。実際はトリプルどころか、氷上に静止することすらできないとしても。
  今回、羽生君や真央ちゃんと一緒に跳んだ人はきっとたくさんいらっしゃったことでしょう。そういう思いにさせるのが一流選手なのでしょう。