はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

台詞と表情

  中高生の演劇は簡単な道具だけを並べて行う素朴な演技が見所と言えます。プロの俳優のようなオーラはとても望めませんが、演技の中にほのかに見える素の生徒の人生と役柄のキャラクターとが融合するかのように感じられた時、えもいわれぬ感慨をもたらすのです。

  中高生にとって役になりきるというのは簡単ではありません。どうしても台詞を話すことに専念し感情表現を言葉で済ませてしまおうとします。すると、台詞>表情の順で演技してしまいます。実際にはまず感情の変化があって、そこから言葉が出るというのが自然なのです。

  演劇には身体表現の基本的なあり方を見直すきっかけがあり、中高生には是非一度体験してもらいたいと思います。