はてなの毎日

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暴動の行方

 南シナ海の領海権をめぐるベトナムと中国の衝突から、ベトナム国内で中国に対する抗議デモが起こり、それが暴徒化して中国系企業関係者への暴力行為に発展しているようです。中国での反日デモの記憶が新しい私達にとって逆の立場となった中国の動向に注目されます。中国政府は今回は暴徒の発生をベトナム側の責任としています。立場が変われば言うことも変わらざるを得ない。因果はめぐるといった感があります。

 領土問題に関しては大いに議論すべきであるし、不正は糾弾しなくてはならない。しかし、暴力に訴えるのは得策ではありません。当事者にとってみれば焦れったいことに相違ないでしょうが、国際社会のモラルに反する行為をした方は不利益を被ります。ここは是非冷静に振る舞っていただきたいと思います。

 中国とは尖閣諸島問題をめぐって同様の問題を抱えている日本ですので、日本国民にもこれは対岸の火事ではありません。冷静かつ正当な手続きを踏んで自分の意見を主張することを忘れてはなりません。さもなくば、いかなる歴史的な証拠があったとしても、それを認めてくれる国際社会はなくなってしまうかも知れないのです。

 日本では暴動が起きる可能性は低いと思いますが、昨今の差別的な行動を起こすごく一部の社会に対する不満分子が短慮を起こさぬかと多少心配になっているのです。