はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

ネット投稿をニュース扱いにする風潮は疑問

 インターネットの普及に伴い、そのインタラクティブ性ゆえに名も無き市民の声もネット上に出るようになりました。その内容は玉石混淆で、ほとんどが無根拠の思い込みに過ぎません。そう、この私の記事のように。

 自由に自分の意見が言えるということは、過去の一方的マスメディアの時代から比べると格段の進歩です。私が大学生の頃、情報の双方向性は一種の夢のような概念として講義の対象でした。

 ただ、近年ネット上に投稿された記事を都合のいいものだけを集め、あたかもそれが大半の世論であるかのように扱う安易な記事がWEBニュースや雑誌記事などに散見されるのには問題を感じます。インターネットの普及は確かに飛躍的に進みましたが、ネット上に社会的なコメントする層は限られており、大半は読者の段階にとどまっています。余程の極論をもつ者か、自己の不満をとにかく何かにぶつけたい者たちが投稿の主な書き手であることを考えると、これを元に世論と捉えることは見当違いも甚だしい。

 読む側にしっかりしたリテラシーがなくては事実を見誤ることになりかねないということを認識する必要を感じます。