夏の富山湾
演歌の世界では荒波のイメージが定着している日本海ですが、夏から秋にかけての様子はかなり違います。特に富山湾は湖面かと見間違えるほどの穏やかな日もあります。
私がかつて住んでいた所から少し離れた黒部市生地には何度も訪れました。海岸浸食が進む富山湾には貴重な浜が少しあって、運がよければ地引き網を曳く風景が見られました。 心を遣る、という表現がありますが、まさに私にとってのリラックスとリフレッシュの場であった訳です。
最近の閉塞感はこうした心やりの時間がないこと、取ろうとする努力を怠っていることに原因があるのかも知れません。いまはせめて生地漁港から眺望する能登半島のシルエットを幻視してみたいと考えています。