はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

いつまで続くのか

 憎悪や猜疑心はどこまでもつづくものなのでしょうか。パレスチナガザ地区の戦闘は、一時的な停戦があったようですが、根本は何も変わっていません。ガザ地区の自治組織を実効的に支配するハマスがガザの都市部の地下にミサイルなどの運搬に使用されるトンネルを掘っており、それを破壊するためにイスラエル軍が都市ごと攻撃しているというのです。すでに1000人を超す犠牲者がでており、今後も拡大しそうです。極めて素人的な考えをとるならば、どちらも悪い。どちらも憎しみの輪の中に囚われて抜け出せないようなのです。

 この地域は長い歴史の中で戦闘を繰り返してきた地域であり、それぞれの時代の権力者の欲望が衝突し、そのたびに多数の敗者を生み出し、憎しみを成長させてきました。イスラエルがかくまで異民族に不寛容なのも欧州での歴史を考えると理解できないわけではありません。

 ただ、このまま憎悪の気持ちだけでいると結局は自分たちを苦しめるだけではないのか。何も残せないのではないかと不安になります。この地域は宗教上の聖地にも近い場所です。宗教すら救いにならない現実を、私たちはどのように解決すればいいのか。せめて思考停止をしないようにしておきたいと思います。