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逆境のギャラクシー

  サムスンスマートフォンが売れなくなってきているようです。韓国のメディアが伝えるところによれば、今年に入って大幅な減益が続いているそうです。韓国経済の牽引役を果たしている業界の不振は、一企業の問題ではないと深刻視しています。
  不振の原因はいくつかあります。部品を日本などの海外品に依存するため、ウォン高の影響を受けやすいということもありますが、一番の原因は中国系企業の台頭でしょう。安価でそこそこの機能をもった製品はサムスンのシェアを奪い続けています。サムスンの製品は高機能を誇るものが主流で、価格を下げにくいようです。かつて日本企業に対して行った図式が役者を替えて繰り返されています。
  サムスン製品が最も売れる可能性が高い国は日本であるはずです。日本人は実用以上に高機能の機種を選ぶ傾向があり、一度認めると使い続けることが多いようです。ところが、アップルが異常に売れるのに、サムスンはヒットしません。
  確証はありませんが売れない原因のかなりの要因に、昨今の日韓関係が影響していると思います。一部の不心得者のような理不尽な嫌韓感情は日本国民の大半には存在しません。今でも韓国のドラマや音楽、美容に関する製品などには根強い人気があります。しかし、高額な製品を選ぶ場合、あからさまに反日感情を煽るような政府を持つ国の製品は選びにくいのです。
  国家としての思いはそれとして、韓国経済の立て直しは対日政策を改善し、製品の一番の理解者を獲得することによるべきです。そしてこれこそ、最も効果的で即効性がある方法に違いありません。