はてなの毎日

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安い早いだけでは

 昨日、久しぶりにマクドナルドに行ってきました。異物混入の告発が続き、大きなダメージを受けているとの報道がありましたが、私の入った店はそれなりの客足がありました。

 マクドナルドといえば昔、原宿に住んでいた時、表参道の交差点にできた店舗に並んだことを思い出します。当時としてはそれほど安くはなかったと思うのですが、かわいいお姉さんがテレビの中の人物のようなコスチュームを来て、不自然なほどの笑顔で対応してくれるのが物珍しく、友人たちと何度も行ったものです。まだ使えそうな紙製の容器を惜しげもなく捨てることや、食べたあと自分で片付けることなど今となっては当たり前のことが当時としては新鮮でした。スマイル0円というメニューのジョークを発見したことも自慢気に友人に話したものです。

 スタイリッシュが売り物だったマクドナルドですが、その後類似のファストフード店がそれぞれの個性を売り物に展開すると、無難な全国チェーン店の一つになってしまいました。そこで安い早い路線に転向したのだと思います。そこに落とし穴がありました。

 たしかに安い早いのハンバーガーショップは小遣いの少ない小市民の味方です。栄養的にどうだとかカロリー的に問題があるとかという問題はありますが、とにかく空腹を満たしてくれた。しかし、絶対譲れないのが安全性です。

 残念ながら安全にはカネがかかるということが言えそうです。食材の厳選や、工程上の品質管理などにはそれなりのコストがかかります。現場で調理や提供する販売員もアルバイト待遇では能力に限界があるのかもしれません。私たちは安い早いの代償として、もしかしたら何かあるかもという危険性をディスカウントしているのでしょう。

 私が食べたエッグソーセージマフィンは個性がない、しかし、ほどほどに美味しいものでした。これで、コーヒーがついて308円なのです。