はてなの毎日

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無差別

  かつてテロと戦争の違いを論じた文章で、戦争はそれがどんなに残酷なものであっても、一定のルールに則って行われ、テロにはそれがないと書かれていました。戦争に関する記述には多分に疑問がありますが、テロと比較すればそういうことになるのでしょう。
  戦争の建前として、非戦闘員は巻き込まないというのがあります。実際には被害者は出ても、あくまで武器を持たない者に危害を加えないことを前提にしています。それに対し、テロリズムは多くの場合、無差別殺人の形を取ります。無関係の人も犠牲者になる可能性が高いのです。
  イスラム国というテロリストはインターネットを利用して、犯行を全世界に拡散し、恐怖をばらまいています。考えてみれば、テロリズムにこれほど適したメディアはありません。
  無差別であることの功罪を改めて考えさせられるのです。