はてなの毎日

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合格できなかったあなたへ

 入試のシーズンです。これから試験を受ける人も多いと思うのですが、そんな中でこのようなタイトルは縁起が悪いと思われるかも知れません。おそらくあなたに該当しないことと思いますが、もし当てはまるならばこの先を読んでください。

 試験は当然合格する人もいれば、不合格になる人もいるのであって、その両方がいるからこそ入学試験は成立するのです。誰もが不合格はしたくないのであって、万が一そうなったならきっと落ち込むはずです。一生懸命に勉強した人ほどその思いは強いはずです。なかには自分が全否定されたかのように感じる人もいるのではないでしょうか。

 でも、試験は所詮表面的なものしか測れないのです。例えば「国語」によってある文章に対する読解力は測れても、それはその時の力に過ぎず、今後の伸び代は対象にはなっていません。要領よく解答を出す手順は獲得していたとしても、文章そのものに対する興味や関心があるかどうかについてはわかりません。他の教科もまた然り、そもそも真の学力などそう簡単に測定できないはずなのです。入試はあくまで短期間で入学者を決めるためだけに行われているのです。

 そうはいっても、入学できないという事実はやはり辛いものがあります。その場合はこう考えてください。あなたにとってその学校は向いていなかったのだと。そして他の進路に進むことが実は成功へのきっかけになっているのかもしれないということです。世の中には受験に失敗して、人生に成功した人の例はいくらでもあるのですから。

 私も入学試験には苦労した者です。そして今の職場にも入試があって受験生を選抜する立場になることもあります。選ぶ方も選ばれる方もさまざまな思いがあるものです。せめて不合格となったあなたに言いたい。ここからが始まりなのだと。