はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

次の一歩

  今月が年度末という企業や団体は実際にはどのくらいあるのでしょうか。私の職場は典型的な三月終わりの形態です。生徒諸君は来月から進級、卒業し新しい環境の中に身を置くことになるわけでが、教員もまた担当などの配置換えがあり、中には転職していく者もいます。
  住み慣れた街を出てゆくのと同様、新たな世界に踏み出すのは名残惜しさと不安が同居して心中は動揺します。できればこのままでいたいという気持ちがどうしても起きるものです。
  次の一歩はそれでもいつかは踏み出さなくてはなりません。その際、これまでのやり方が通用するのか気になります。しないこともままあります。すくむ足に怯える心、どうしようもない不安感。
  それを乗り越えることによって私たちは自分を更新しているのでしょう。不安になること、心配することは決して回り道や無駄ではなく、何もなければのんべんだらりと続くだけの時間に色付けして、新鮮さを保つための工夫なのです。
  次の世界はどんな風景が広がっているのか。私も実はとても不安なのです。