はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

災後世代

 昨日は久しぶりに大きな地震があり驚きました。緊急地震速報の警戒音はいつ聞いても緊張し、気味が悪いものです。私は授業をしていたのですが、立っていても揺れを感じる地震ではさすがに中断せざるを得ませんでした。

 もう一つ驚いたことは生徒たちが実に素早く机の下に入ったのです。ほとんど何のためらいもなく、「地震だ」の一言の結果でした。震災後、子どもたちはさまざまな訓練を受けてきたのでしょう。入学以前の学校で真剣な避難訓練がなされていたことを伺わせる一場面だったのです。

 私が彼らの年齢の頃、防災訓練はどこか真剣になれない行事であり、バカにしてさえいたような記憶があります。おそらく実際に地震があってもこれほど迅速に避難行動は取れなかったはずです。大震災を子供時代に経験した世代にとって訓練は全く違う意味を持っており、それが今回の行動になって現れたのでしょう。

 これからも、何らかの形での地震災害が発生する確率が高いと言われています。震災以降の世代にとって、これを乗り越える準備はすでにできているのかもしれません。問題はむしろ無根拠なデマに流されやすい大人なのかもしれません。