ギリシャの選択
欧州連合の提案する緊縮財政策を国民投票で拒否したギリシャの先行きは極めて不透明です。EUから脱退することにでもなれば、ますます国家財政破綻は顕著なものになるかもしれません。そこから発生する社会不安や、同様に財政に問題を抱える国への波及も懸念されます。
ギリシャはヨーロッパだけではなく、世界の古都がある国で、古人の業績はいまでも語り継がれ、実際に使われています。その国がまた別の意味で私たちに何かを教えてくれようとしています。
アテネオリンピック開催の頃から財政の問題は表面化していたといいます。優秀な人材は輩出しながらも国内に彼等を活かす企業がなく、国外に流出しているともいいます。少子高齢化や社会保障の破綻など我が国との類似、共通項が数多くあります。
ギリシャの賢人の教えに学んだように、凋落する現在のこの国を他山の石とすべきなのでしょう。