はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

古典読み聞かせ、暗唱

 古典文学を教える価値を強く感じる私にとって、昨今の現場の状況はかなり厳しく感じます。暗号解読的な古文読解は無意味であるとの考えで、学習価値を疑う人が増えているからです。
 確かに古典学習を通して、日本文化の伝統の一端に触れたという実感を持つこともなく、受験を最後にこの世界から離れてしまう人が圧倒的に多いのが現実です。
 私は原点に戻り、古典の名場面や文化を語るのに適した文章に徹底的に触れさせる読み聞かせや暗唱の機会を意識的に設けていこうと思います。耳から、そして口を動かすことから古典に馴染み、さらには血肉としていくのがやはり大事です。
 これには本文の厳選と目的をはっきりさせることが欠かせません。