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ら抜き言葉

 見れる、食べれるなどのいわゆるら抜き言葉に抵抗感がない人が過半数に達したというニュースが大きく報道されていました。中には見れるは可能、見られるは尊敬と考える人もいるようです。

 学校文法では五段活用とサ行変格活用動詞の未然形には「れる」、その他の活用の動詞の未然形には「られる」が接続すると教えることになっています。これは見方を変えれば、「れる」の直前にはア段の音が必要で、それがない場合は「ら」を補っているといえます。この現象は「せる」「させる」にも見られます。

  ところが、現代では「れる」の直前がア段でなくても違和感を感じなくなったことになります。文法の単純化が進行したといえるでしょう。