はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

書くための読み

 読解力をつけるのは国語の王道であり、これまでもっとも重視されてきた事項です。大学入学試験でもこの能力が偏重された形で求められてきました。

 新たな学力観のもとでは受信力と同等の発信力も求められます。つまり文章を読む技能とともに作成する技能も重視される訳です。 

 そこで、この二つを同時に行うことを考えました。短いけれども構成がしっかりとした文章を取り上げ、それを筆者の視点で読むことを体験させるのです。読者を引きつけ、自らの言いたいことを述べるために筆者がどのような工夫をしているのかを確認させながら読み、最後にはそれらを参考にして、文章を書かせます。

 筆者の立場で文章を考えることで、今後の読解と作文力の両方をあげるという意図です。教材の選択など準備が要りますが、やってみる価値はあると思います。