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遅延

 田園都市線の遅延はこの地区ではもはや常態化しています。これにはいくつかの要因があるのでなかなか解消することは難しいでしょう。

 主因は沿線の人口が多すぎることです。人口減少傾向にある我が国にあってこの地域だけは例外で、いまもマンション建築などが進んでいます。なぜか沿線のイメージはよく、丘陵地域で必ずしも住宅地としては条件がよくないにもかかわらず人気があるようです。

 全線で踏み切りがなく、掘り割りも多い路線なのは良いのですが、それ故に複々線にするのも難しく並行する路線も造りにくいのです。またすでに過密なダイヤにこれ以上の電車を走らせると安全確保に支障をきたす可能性があります。

 東京メトロ東武線との相互乗り入れも利便性と遅延要因の両者を受けることにつながっています。

 結果として非人間的な混雑車両にドア故障は起き、フラストレーションのたまった乗客同士のトラブルや混雑した駅での事故が多発しています。

 どこかの議員が遅延は東急に原因があり、賠償を要求するとSNSで発言したことが話題になりました。論点がずれた感情論として一蹴されるべき意見ですが、この問題を話題に乗せたという功績だけはありました。ラッシュ時の急行・準急を廃止すれば結果的に混雑は減少するという意見も検討の価値があると思います。

 沿線の学校は思い切って授業開始時間を遅くする(早くする)とか、早朝割引料金を設定してラッシュを分散させるとか、いろいろな策はあると思います。

 今朝もあまりに混雑しすぎた車内に強い圧迫感を覚えながら、こんな雑念を抱いたわけです。