はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

震災を教える、震災に教えられる

 中学生に東日本大震災について考えさせようと考えています。私にとっては6年前はついこの前のことですが、中学生諸君にとっては小学生になったばかりであり、記憶は曖昧です。覚えていたとしても幼い子どもの視点でしか捉えられていません。まずは事実関係を調べさせることから始めなくてはならないでしょう。

 大切なのは震災が残した様々な問題を見渡せるものの見方を教えることです。何が問題でどう対処すべきなのか。達成できたことは何で、何が課題なのか。それを判断する目を養うことが教育の果たすべき役割です。

 いまだに多くの方々が避難所での生活をしていることや、原発廃炉計画の想像を絶する困難、被災者の心の傷の深さ、信じ難い差別など、他にもいくらでもある問題に気づかせなくてはなりません。答えは分からなくても考え続けることの意味を伝えることが肝要なのです。