大国の独善
トランプ大統領はアメリカ合衆国が地球温暖化対策のために策定されたパリ協定から離脱することを決めたようです。大統領選挙からの公約を実行することになります。世界第2位の二酸化炭素排出国の離脱は協定自体の価値を著しく貶めることになります。
アメリカが国際的信用性を捨ててまでもこうした結果にこだわるのは、国内の石油や天然ガスなどの産業界への配慮があるといわれています。資源国の強みを生かすには、新エネルギーではなく、既成産業を振興するべきだという考えです。大統領は自国第一主義を公言している訳ですから、世界的協調は対極の考えになるわけです。
温暖化を巡る議論はグローバルな考え方を一般化する機会でした。今回の件で困難者は増しましたが、必ず克服しなくてはならないと思います。