はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

基準

 私たちは物事を変化の中で捉える傾向があるようです。変化に対して刺激を感じ、存在感を覚えるのです。

 球速の遅い投手はさらに遅く打つ気を失わせるような球種を持っており、その制球力でストライクゾーンギリギリに投げ込みます。そういう投球の後、本人にとっての速球を投げると、スピードは出ていなくてもかなり速く感じるのだそうです。緩急をつけるというのですが、これは好投手の条件です。

 この場合、遅い球速を打者に覚えさせるのがミソです。基準の設定が判断に関わることになります。

 打者側に立場を変えると、物事の判断基準を何にするのかで現実は大きく変わって見えることになるわけです。その基準を自分で意識できるならば幻惑される可能性は減ります。もしかしたら教育とはその自己基準を形成できる能力を養成することに目的があるのではないでしょうか。