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野党の自滅

 台風の中の国政選挙は自民党の圧勝で終わりました。安倍総理をめぐるスキャンダルが相次ぎ、いわゆるアベノミクスの成果が表れてこないことや、改憲問題、消費税引き上げなど政権維持に不利な事案がそろっていたにもかかわらず、安定議席を確保しました。

 おそらく北朝鮮のミサイル攻撃への懸念や、数字上は安定している経済状況などから変化を好まない国民が、せめて現状以下にならないような選択をしたのでしょう。そして何よりもの幸運は野党の自滅でした。希望の党政権交代可能の政党のように発足しながら、小池百合子氏のリベラル派排除会見があっけなくその魅力を削いでしまいました。リベラルな議員は入れないということは自民党以上の極右政党であるというイメージを持たせてしまったのです。政党内でも足並みがそろわず、むしろ堂々とリベラル政党であると宣言した立憲民主党に野党第1党の地位を奪われてしまいました。もともと経験不足と理念の欠如、寄せ集めという感じが強かった野党が、希望の党の失敗によりその本質が一層露呈してしまったといえます。

 自民党の現在の方法はさまざまな困難を次世代に先送りするその場しのぎ的な方法です。このままでは深刻な国難がこの先訪れることは十分に予測できます。先を読むことができるリーダーの出現を待つしかないのでしょうか。