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Chromebookが導入されたならば

 教育の現場で使う生徒個人所有のICTについてはタブレット端末がよいとされてきました。ところがiPadは価格が高く、教育現場での管理が難しいという欠点があり、AndroidWindowsタブレットも一長一短でしかも画面が小さく、タッチパネルによる入力が意外にも難しいという欠点があります。

 そこで私の職場で検討されているのがChromebookなのです。Google Chromeですべてをまかなうパソコンは低スペックでも動き、外見上はノートパソコンと同じなので、操作性に優れています。学校で導入するためには価格と堅牢性、重量が重視されますが、それらの条件を最も満たすのがChromebookであるというわけです。

 もちろん問題はあります。安いといっても3~5万円前後の出費となり新たな負担増を求めることなること、軽いといっても1㎏前後ので他の教科書類に加えていくと単に錘になってしまうこと、落下による故障、盗難などの管理が大変になることなど数知れぬ克服条件があります。

 国語教師としてもう一つの懸念は縦書き入力、表示ができないことがあげられます。現在のグーグルドキュメント(ワープロ)は縦書きの入力・表示ができません。たいていのことができるオンラインワープロソフトなのですが、国語科の教員にはあと一歩、そして決定的に足りない機能があるのです。

 現在一部の教材をデジタル化して生徒に配布することを考えています。著作権の発生しない古典の教材や文法のテストなどを考えているのですが古文を横書きで提示するのはやはり抵抗があります。さらに漢文の訓読などはもっと困ってしまいます。おそらくはPDFやイメージファイルで提供することになると思います。

 国語もこのようなことを考慮して進めなくてはならないのが現在の教育の現場なのです。