はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

継続

 いつまでも同じような作品を作り続ける作家なり創作者をマンネリズムと非難することがあります。確かに安易な繰り返しは創意工夫の放棄のような気がします。一度つかんだ栄光の残滓で生きているようにも思えてしまいます。

 しかし、それがある一定の期間を越えて長期の継続となると話は別になります。同じようなものを作り続けてもそれに一定の評価を得られていること自体に意味が出てくるのです。支持され続けるためには何らかの原因があるはずです。それを逃さないこと自体が作者の才能とも言える訳です。

 そして、単なる繰り返しと思えるものでも、時代や世相の変化と関連する要素も実は盛り込まれていることがあります。不易流行を密かに充足させているのです。マンネリズムと単眼視せず、作品の奥にある要素をうかがい知ることが大切なのかもしれません。